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κρᾶσιςが発生した場合に母音の上に打つ記号をκορωνίςという.
ἰστέον ὅτι ἡνίκα γίνεται κρᾶσις ἐν ἁρμογῇ δύο λέξεων, τίθεται κορωνίς· οἷον τὸ ἐμόν, τοὐμόν· τὰ ἐμὰ τἀμά· προέστη, προὔστη· πρόοπτον, προὖπτον· (EM.763.10-12)

この他に本や章の終わり・区切りにこのκορωνίςを打ったらしく,より一般的に広がって《終わり》の意味に使われる例がある.
ピロデーモスのエピグラム(試訳:stromateis.info/interpr/Philod )に出てくる用例は両者の中間的なケースで面白いかもしれない.

「両者の」というのは具体的な記号としての意味と,比喩的な「終わり」としての意味との.

人生を書物になぞらえるという珍しい比喩を持つこのエピグラムに出てくる単語とその解釈は,以前少し調べたことがある.
speakerdeck.com/ncrt035/lucret

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Ariadna

古典という迷宮の誰が辿るとも知れぬ糸
Niceratus Kiotensisが学術,とくに西洋古典文献学関係のメモとか書誌情報とかを細々と記録したりするためのおひとり様インスタンスです……が,卒鳥への動きに伴いもっと自由な運用になってきています.このインスタンスについてもっと詳しく.