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「結構悩みそうな」という文字列に対して読み間違いとぎなた読みがダブルで発動した結果「結構・脳みそ・うな」になった

LaTeXで複数の註釈や対訳などを制御するためのパッケージreledmacの開発者Maïeul Rouquette氏によるスライド(元々はフランス語で書かれて昨年発表されたスライドの英訳).クリティカル・エディションとはどういうものかやそれを組むにあたっての問題点から,edmac, ledmac, ledpar以来の開発の歴史がわかりすくまとめられている.
geekographie.maieul.net/IMG/pd

ところで「……なぜなら,学問なき才能あるいは才能なき学問は完全な技術人を作ることができないから neque enim ingenium sine disciplina aut disciplina sine ingenio perfectum artificem potest efficere」(ウィトルーウィウス『建築書』1.1.3 森田訳)というのはいい言葉ですね.

周回遅れもいいとこだが「ソースコード=設計図」というのはなかなかに含蓄が深い訳の気がしてきた

今日普通に「建築」と聞いて思い浮かべる具体的かつ特殊な一分野というよりも,ウィトルーウィウスの建築家像は,理論と実践を適切に組み合わせて目的のものを設計し現実化させるという,あらゆる文明的な活動を支える技術と根本的な連絡を保持しているように見える.

ウィトルーウィウス『建築書』を,建築に関する専門的な技術書だと思って読み始めるとーー実際本題的にはそういう記述が主なのだけどもーー建築家が諸学問についてそれぞれの専門家ほどではないにせよ通じていなくてはならない,という序文に示された考えに少し面食らう感じがある.
「そして願わくば,建築家は文章の学を解し,描画に熟達し,幾何学に精通し,多くの歴史を知り,努めて哲学者に聞き,音楽を理解し,医術に無知でなく,法律家の所論を知り,星学あるいは天空理論の知識を持ちたいものである」(1.1.3 森田訳)

「建築家の知識は多くの学問と種々の教養によって具備され,この知識の判断によって他の技術によって造られた作品も全て吟味される.それは制作(fabrica)と理論(ratiocinatio)から成立つ.制作とは絶えず練磨して実技を考究することであり,それは造形の意図に適うあらゆる材料を用いて手によって達成される.一方,理論とは巧みに造られた作品を比例乗りによって証明し説明しうるもののことである.
それで,学問をかえり見ないで腕の方に習熟するよう努めた建築家は努力の割には権威を獲得するようになりえなかったし,また理論と学問だけに頼った人たちも本体ではなく幻影(umbra)を追及(ママ)していたように思われる.これに対して二つながら十分に習得した人は,あらゆる武器で装備された人のように,意図されているものを権威をもって獲得した」
(ウィトルーウィウス『建築書』1.1.1-2 森田訳)

買わなきゃ.|誠文堂新光社 『日本語組版入門 その構造とアルゴリズム』を刊行 newprinet.co.jp/?p=14940

Tissoni, F.(2008), `Angelo Poliziano : Miscellanea, I, 80'.
digital.casalini.it/10.1400/10

Emendationesを含む1489年版がミラノのBiblioteca Nazionale Braidense (Fondo Castiglioni, 24)にあるそうだがデジタル化はされてないっぽいね,残念.

今年出た榎本先生のポリツィアーノ『雑録第1集Miscellaneorum centuria prima』研究.|「ポリツィアーノ『雑纂』第1 集の文献学的方法」hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/h

本文のアクセント修正,\parindent, \textwidth値の調整,apparatusのlemmaとnote間及びnote同士の間のスペース調整を行った.apparatusの2-4行がちょっと揃ってない以外はかなり実物に忠実になったと思う(ところでGFS Philostratosにはどういうローマ字の書体が合うのだろう).

キュリッロスの辞書の伝承についてDrachmannの重要な研究.
Drachmann, A.B.(1936), Die Überlieferung des Cyrillglossars, Copenhagen, Det Kgl. Danske Videnskabernes Selskab, Historisk-filologiske Meddelelser 21.5.(PDF)
royalacademy.dk/Publications/L

今日のクラシック音楽館はブロムシュテット,ピレシュのベートーヴェンなので見なくては.

すこーし語彙の追加と気づいた範囲で修正とかをした(変更履歴はリポジトリ参照)
lggi.stromateis.info/search.ph

文法家アレクサンドレイアのイオーアンネース(=ピロポノス)の『アクセント規則Praecepta tonica, τονικὰ παραγγέλματα』はW.Dindorfの1825年のもの(books.google.co.jp/books?id=AZ )がこれまで唯一だったが2015年にG.A.XenisによってTeubner版が出ていたのを知った.

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Ariadna

古典という迷宮の誰が辿るとも知れぬ糸
Niceratus Kiotensisが学術,とくに西洋古典文献学関係のメモとか書誌情報とかを細々と記録したりするためのおひとり様インスタンスです……が,卒鳥への動きに伴いもっと自由な運用になってきています.このインスタンスについてもっと詳しく.